広瀬達彦 草薙 手工品 1972年 ビンテージやや傷や汚れあり

出品のギターは、名古屋の名工、広瀬達彦氏の若き日の手工品ギター「草薙」です。
製作は1972年で53年が経過しており、達彦氏が先代の広瀬博彦氏からギター製作を学び、先代が息子の達彦氏の腕前を認め、作品を世に送り出した頃の記念すべきギターです。
今では、達彦氏が廣瀬工房を継いでおり作品は、親子連名や達彦氏の名前で製作されたローマ字ラベルのギターとなり、博彦氏、達彦氏ともに墨書き漢字表記のラベルのギターは、1960年代半ばから1970年代にかけて製作された古いビンテージギターとなります。また、墨書き漢字ラベルのギターは、廣瀬ギターを語る上で、今では数少なくなってきた貴重な歴史的価値のあるギターと言えます。
出品のギターは、達彦氏が草薙と銘名した珍しいギターです。由来は定かではありませんが、達彦氏が、秋深い山野で寒風が草を薙ぐ風景を思い描き、ギターの音色になぞらえたのかも知れません。また、日本武尊の草薙の剣にご自分のギターをなぞらえたのかも知れません。
ギター材料のトップは杢目の詰まったスプルース単板、サイドとバックは柾目の美しいハカランダ、ネックは硬いマホガニー、柾目のローズウッド、ブリッジも柾目のローズウッドのように思われます。ギターは薄い作りでギターの構造は軽く、扱いやすく、弾きやく作られており、スプルースとハカランダの音響効果で華麗で華やかな音色が心地よく響きます。
53年経過のビンテージギターのため、トップとサイドにわずかにキズや打痕があり前のオーナーが塗装修繕しています。また、指板のフレットサイドに塗装荒れがありますが、経年にしては良いコンディションです。また、試奏用のオーガスティン黒を張っていますのですぐに試奏していただけます。
ギター愛好家の皆さまには、廣瀬達彦氏の原点であり、廣瀬ギターの歴史的資料となる、廣瀬達彦氏の手工品ギター、「草薙」をどうぞよろしくお願いします。
全長：100.0センチ
弦長：66センチ
弦高：約4.7ミリ 12フレット1弦
　　　約4.8ミリ 6弦
ナット幅：約5.1センチ
ボディ幅：約9.7センチ
作品証明書付き
ネックはやや順反り
プチプチを巻いて段ボールで補強して梱包します。安全にお届けいたします。